日刊あわわのみっけに掲載されることになりまして、取材に来ていただきました。
インタビュー緊張するー写真撮影してくださってます。さすが記者さん、聞き上手でこっちもペラペラ喋ってしまう。聞かれてないことまで喋ってたら記者さんちょっと困り顔に。
普通は美容室ってカラー剤とかこだわりの○○カットとか喋るんでしょうが、僕のお店のコンセプトは技術の売出しではなくて、生活の中のスキマ時間にリラックスしながら綺麗になって頂くことなので、そのあたりを熱くお伝えしました。絶対紙面のスペース足りないと思われます。
決して!!技術に手を抜いてるわけではないですよ!(笑)
せっかくなんでちょっと説明しときます!薬剤とカット技術の話なので、スルーしてもらっても全然オッケーです。

まず、クリルで使っているカラー剤やパーマ液は低アルカリ性で、髪にも頭皮にも優しくなっています!
で、アルカリ性とはなんぞや?っていう話なんですが、髪の毛はタンパク質で出来てまして、アルカリ性のものにふれると少し溶けて隙間ができるんですね。ハイター触って手がヌルヌルするのは手の角質が溶けてるからです。カラーやパーマの薬剤の中に入っているアルカリ剤っていうのが、ガードが硬い髪の毛に少しだけ隙間を作ってくれることによって、カラーの色素やパーマ液の髪の形を変える成分が中に入っていくことができるんですね。 つまり、アルカリ剤が入っていないとキューティクル層から先に薬剤が浸透できないので、カラーやパーマができなくなっちゃうんです。
例外としては、すでにカラーやパーマをしたことがあったりしてダメージがある髪の毛。これらはガードが弱まってるので、アルカリ性が弱くても成分が浸透します。
クリルで使っている薬剤は基本的にすべて低アルカリでダメージを極力抑え、艶のある仕上がりになるようにしています。硬いガードを外せるぎりぎりを見極めて調剤しています。
艶々の髪の為にこだわっているんです🙂

カットについては、骨格と毛流を見極めたカットを提供しています。頭骨っていうのはみんなでこぼこでじゃがいもみたいな感じです。それに加えて頭皮の皮下脂肪の厚みや加齢による頭皮の張り付きもあいまって本当に千差万別です。絶壁な人ってアジアでは普通ですし、前頭部が極端に長い人もけっこういます。毛流っていうのは、髪の毛ってつむじを中心に大きく渦を巻いてるんです。見た目同じようにみえても、右と左では生えてる向きは違います。横が張る、襟足がうく、生え際がうすい、右だけはねる・・・
毛流による悩みは上げはじめたらキリがないですね。男性と女性では生え際の形も違いますし毛量が多い場所も変わります。ここに髪の太さや癖、ダメージの違いも加わってきます。こんなにみんな素材が違うのに、教科書どおりの同じ切り方をすれば、どこかにかならずひずみがでます。このデザインを作るのに、この切り方!みたいなものは一応あるけど、誰にでも通用するものはホントはないんです。ややこしいですよね。
クリルではお客様の求めるスタイルに応じて、頭骨と毛流の関係をみながら、家でも出来る限りおちつくように、イメージに近づくようにカットをさせて頂いております。

僕がカットで一番重要視するのは、『自宅で再現できるか』これに尽きます。

なのでお客様の普段のお手入れをお伺いして、僕のカットとお客様自身の手で、どこまでいけるのかをしっかり見極めます。まったくなにもしない方でも、しないなりに、悩みがあるところは解決に導きます。
カットは、あくまで素材をどう残すのかが重要であって、どれくらい切るのか、はまったく重要ではありません。なので美容室で、何センチ切りますか?って美容師さんに聞かれるとなんでそんな事を聞くのか不思議でしょうがないです。
それを決めるのは美容師でしょう、と。

出来上がったスタイルの話をしてるのですから、どれくらいにのこしたいのかを聞くべきだと思うんです。ちなみに、お客様から何センチ切ってほしい!と言って頂くのは大歓迎です!まったく問題ないです!そこからできあがりのイメージを共有していきますのでお客様からの要望はなんでも伺います。

なんか、偉そうに言ってしまいましてすみません!長々と失礼しました!!